アクタージュ

週刊少年ジャンプ2020年28号感想(ネタバレ注意)

ちょっと27号は感想書けていませんでしたが💦 また28号から感想再開します。

週刊少年ジャンプ2020年28号を読んだので、感想を書いていきます。例のごとくネタバレ注意です。

新連載『あやかしトライアングル』あらすじ

『ブラックキャット『BLACK CAT』、『To LOVEる -とらぶる-』の矢吹健太朗先生の新作ですね。

妖(あやかし)……作中で登場する見た目から幽霊というより妖怪のようなものに近いでしょうか。

その妖を引き寄せる、いや惹きつけると言った方が正しいでしょうか。

そういう妖を引き寄せるという生まれながらの特異体質であるヒロインの花奏(かなで)すずを、主人公で幼馴染である祓忍(はらいにん)、風巻祭里(かざまきまつり)が守るというお話ですね。

しかも第1話で一番最初に登場する妖が、妖の王であるシロガネという開幕早々ラスボス的な存在にすずは襲われることになります。

彼(?)が言うにはすずは「命の過剰分泌」らしく、彼女を食えば妖力が爆発的に跳ね上がるようです。

それにより、彼女は「桁外れの生命力で人里にいない強力な妖をも引き寄せる」そうです。

しかしシロガネはラスボス的存在とはいえ、擬態しているのか、見た目は福を呼んでくれそうな猫そっくりで威厳がなく、

しかもすずにお腹を触られて本当の猫のように恍惚とした顔を見せるなど、とてもラスボスとは思えない姿でした。

しかしついにその本性を現し、巨大な猫の姿となってすずに襲い掛かります。

間一髪ですずを助けに現れた祭里、そこで自分の特異体質をシロガネから聞かされたすずは、ようやく祭里が祓忍になった経緯を知ったのでした。

祭里はすずの特異体質のことを祖父から聞かされており、すずを守るためにずっと戦い続けていたのでした。

すず

「そうだったなら…はじめからそう言いなさいよ!! バカ祭里―――――ッ!!!」

 

祭里

「『お前イケニエ体質だかんな』とか! 言えるわけねーだろアホすず!!」

そしてシロガネと対峙した祭里は、事前に彼の祖父からシロガネのことを聞いていました。

祖父

「シロガネとはまともに戦うな。あれはその昔神として祀られていたこともある…お前に勝てる妖ではない。これを使え。30年わしの力を込め続けた対シロガネ用だ」

懐から巻物を取り出し、臨(りん)・兵(ぴょう)・闘(とう)・者(しゃ)・皆(かい)・陣(じん)・列(れつ)・在(ざい)・前(ぜん)という、

忍者をモチーフにした漫画を読んだことがある方ならお馴染みとなっている文言を唱え、シロガネを封印しようとします。

シロガネを倒すことは難しくても、封印することはできる。

その目論見は的中し、シロガネは封印されようとしていました。

しかし前述の特異体質のこともあってか、恐らくすずに惹かれてもいたシロガネは、

シロガネ

(おのれ‼ このまま封じられたらこやつらきっと…イチャイチャするに決まっている!!! 吾輩を踏み台に…そんなハレンチ許せるものか!! 何かないか何か…)

そしてシロガネが放った秘術は、性・醒・流・転(せいせいるてん)です。

それを放ち、完全には封印できなかったものの、妖力のほとんどを封印されたシロガネは逃走します。

性・醒・流・転は、祭里を、なんと女の子に変えてしまう秘術でした。

シロガネ

(小僧も女子(おなご)に変えてやった。これであいつらが男女のロマンスに発展する心配はない…ザマミロ!)

こうして女子に変えられてしまった祭里は、すずによって服装も髪型も整えられ、

高校入学の日でもあったその日、女子高生としてすずと共に高校へ登校していったのでした。

新連載『あやかしトライアングル』感想

これの読み切り版もいつか読んだことありましたが、女の子になるオチはそのままでしたね♪

主人公の女体化はいくつか作品を知ってますが、

ジャンプで挙げるなら、『べるぜバブ』を描かれていた田村隆平先生の『はらぺこマリー(と、恐らくその前進作品『タイガー兄とドラゴン』)』でしょうか。

あれもある意味世界観も似ていると言えます。

と、そういう意味ではやはりどこかで見たような作品なのですが…

流石は矢吹先生。

シリアスものかと思えばコメディちっくな作品をお描きになるw

すずとシロガネの設定を見たら、すずがいつ命を落としても不思議ではない世界観なのに、

何か全然緊迫感がねえw

シロガネの見た目と、数々の彼の台詞が物語っていますw

すず

(頬を赤らめながら)「高校生の男女なら――そろそろさ、あってもいいよねぇ…いろいろ」

シロガネ

(あ―――っ!! この小娘―…あの小僧に!? 期待してるのかロマンスを…いや分かるぞ、それ以上を!!!)

とか、

シロガネ

(祭里と対峙した直後)「このシロガネ様を踏み台にロマンスなど絶対にさせんぞクソガキども!!」

祭里

「…ワケわかんねーこと言ってんじゃねー」

「あやかしファンタジー開幕!!」ってカラーページに書いてたし、ジャンルは実際そうなんだと思いますが、

私的には「あやかしラブコメ」だと思いますw

タイトルが『あやかしトライアングル』と書いてあるように、

   祭里

 妖  すず

と、こういうトライアングルなのでしょう、きっとw

その三角形のそれぞれに矢印をどう引っ張るかは今は書かないでおきますが。

妖→すず、すず→祭里なのは確実ですがw

ただ、祭里が女の子になったこともあり、別の属性好きの方からは祭里自身も盛大な人気を持つでしょうw

『To LOVEる -とらぶる-』の例を挙げたら主人公がモテまくるハーレムものでしたが、これの場合は主人公、ヒロイン、妖という異彩な三角関係が焦点となるのでしょう。

それ故にハーレムもの特有の「主人公が嫌われる」要素が少ないのが良いですね。

もう祭里の本命がすずしかいないのもあり(祭里→すずは今のところ確定していないですが今後そうなるでしょう多分)、

しかも女の子になっちゃったしw(そういえば『To LOVEる -とらぶる-』のリトも女体化して猿山に惚れられてたねw)

そして↑でもちょっと書きましたが、妖のデザインと、上記の台詞が可愛い過ぎる&面白過ぎますw

妖の王でも、緊迫感皆無なやり取り。

そしてトライアングルと名の付くように絶対今後も絡んでくる(主に祭里とすずの仲を邪魔しにくるような目的で)ことが予想されることから、

妖側にも非常に好感が持てる作品でしたね♪

欠点は具体例を挙げられるぐらい妖と女体化という設定がありふれていることですが(前述のように同じ作者(原作は別ですが)作品の『To LOVEる -とらぶる-』でさえ一度やっているネタなので)、

でも矢吹先生なら絶対そこからオリジナリティ溢れる展開が待っていること間違いなしなので、心配無用でしょう♪

もう一つは、妖(あるいは霊や悪魔)が存在する作品が今現在の週刊少年ジャンプにそこそこ多くて設定が被ることも多いこと。

『ゆらぎ荘の幽奈さん』が終わって一つ減ったものの、依然として多いのは間違いないです。

が、これは残念なことでもありますが、超人気作がどんどん減っている今のジャンプなら設定が被っていても打ち切られる心配があまりない上に、やはり矢吹先生ですし大丈夫な気がしますw

あとは相変わらずの、というか年々進化してきている気がする凄まじい画力!

すずが祭里とのロマンスを期待して頬を染めているシーンだけで可愛すぎるしヤバイ!!

画力向上により、女の子の可愛さも進化していますw

ジャンプの人気作品が次々と終了していく中、ジャンプの低迷を防ぐ次なる人気作の布石となるでしょう♪

『約束のネバーランド』

やはりこれも、終わってしまいましたか。

そう、堂々完結ですね。

無事完結させたことをジャンプ編集部に対する称賛を送ると共に(しつこいようですがかつてのジャンプ編集部は人気作を絶対終わらせなかった)、今後のジャンプの人気はどの作品で支えていくの? という不安が加速するジレンマも発生しています(^_^;)

作品自体の感想としては、エマの状況は概ね予想通りで、代償(ごほうび)も絶対何か裏があるのは分かっていたので早々驚きはしませんでした。

ただ、代償なのに、結局食用児全員と再会できたのはまあ、

良かった点でもあり、批判点でもありそうな気がします。

エマから家族を奪うなら、「再会することがどうやっても叶わない」というペナルティーもないと真の意味では奪えないですよね。

あとはエマ以外の食用児も全員エマの記憶を奪うとか。

そういうツメの甘さが最終回の再会を描けたわけだから、まあある意味よかったのではありますが。

ちょっとあの鬼の、ボス?(子供のような姿の)からの代償がご都合主義でもありましたね。

ですが、それでも、

やはり今まで散々奪われてきて、奪われているという事実にすら第1話終盤まで(1話とは言え10年以上その事実を)知らなくて、

食用児の中で一番頑張ってノーマンとレイを始め皆の救いになって勇気づけて、エマ主導の元ようやく人間の世界に行けたのに、

皆と再会できないまま終わったらそれこそ猛バッシングをくらってたでしょうから、まあ正しい終わり方だったと思います♪

代償としては、「エマが結局最後まで完全には皆の事を思い出せなかったこと」で十分な気がします。

そして思い出せなくても「ずっとあなた達(みんな)に会いたかった気がするの」というエマの台詞、

そしてエマは忘れたままでも他の皆は決して忘れず、そして再会できて今後一緒にいられること、

それだけで十分な、幸せな結末だったと思います♪

臼井カイウ先生、出水ぷすか先生、4年間、面白い作品をありがとうございました♪

本当にお疲れ様でした(^_^)/

『呪術廻戦』

先週号からめっちゃ気になってましたw

まさかの恵パパである禪院甚爾、もとい伏黒甚爾が、実子である恵を始めとする禪院家勢揃いの場にやってくる。

先週号の引きが上手すぎましたねw

予想としては恵が父親とは気が付かないまでも、自分そっくりな容姿の父親に何らかの反応を期待していたのですが、

「誰だ……!?」の一言なのは残念でしたね。

真希さんも、自分と同じ能力(呪力は全くがないが天与呪縛によっての身体能力強化&ばか力)の完全上位互換の甚爾に思う所があったようで次週以降の絡みが面白そうです♪

そして相変わらずの、恐らく特級呪霊に対しても終始圧倒する反則的な力!

でも何気に禪院パパがちょっとアシストしてるのも良いですね♪

あれだけ不敵な感じを醸し出していたのですから、もうちょっと禪院パパの見せ場作ってやれよとむしろ不満でもありますがw

そして何より次週以降は今度こそ恵との絡みを期待します!

私の勝手な予想としては、今の甚爾は降霊術の暴走状態のようなので、恵と会って話す(あるいは説得する)ことでそれが鎮まる……とか?(^_^;)

かつて五条先生に敗れて死ぬ直前も恵の姿が最後に思い浮かんでましたし、恵自身も甚爾には言いたいことがクソほどあるでしょうし、

引き続き来週が楽しみになりました♪

『チェンソーマン』

とりあえず言えることは、

マキマさんド外道過ぎる!

ということですね。

マジで汚い。

デンジとパワーに愛着を持ってしまって彼らが死ぬことの恐怖から銃の悪魔討伐不参加を表明したのに、

それが分かっているはずなのに、

わざわざ呼び出してデンジとパワーが居る前で「不参加は構わないけどデンジとパワーは戦ってもらう」的な宣言。

ようするにアキ君だけは不参加で構わない。

しかもデンジとパワーもそれを言われたら絶対参加を表明するの分かっていて……

それじゃ意味がなくて、そうなるとアキ君も改めて参加を表明するのが分かっていてあの宣言。

胸糞悪くなる瞬間でした。

しかも銃の悪魔の現在の状況。

銃の悪魔そのものを倒すのではなく、銃の悪魔の肉片争奪戦であり、

肉片を多く所有する国が世界的優位にたてるからという、汚い世界観も見せられて、

元々の目的だった銃の悪魔を真に倒すことはできないことが分かり、

今週のチェンソーマンはかなり不快でしたが💦

恐らく読者にそう思わせること自体が狙いなのでしょうね。

あと結局サンタクロースの正体語らないままこのまま話が進むんですね。

いい加減説明責任を果たせやとも言いたくなりましたが、まあ、多分そういう作品なのでしょうね。

真相は読者に想像してもらうタイプの漫画。

恐らく狙い通りに、今回はかなり不快な内容だったので、とりあえず来週以降に期待します(^_^;)

『アクタージュ act-age』

これも、個人的にはですが、主人公の夜凪さんへの不快感が増すという私的に困った作品です(^_^;)

理由は恐らく「天才への嫉妬」的な感じだと思います。

もちろん今回のエピソードである「役のバラエティを増やすための他人の物真似」の努力もよく分かりましたし、

「人は相手によって態度や性格が変わるから一人を真似るだけで何人もの人を演じられる」ということに感銘を受け、

改めて芝居の楽しさを感じた描写も非常に良かったと思います。

でも、それを普通に実行できる行動力と、他のオーディション参加者も思っていたことですが「思いついてもやらないでしょ普通……!」という規格外な能力を改めて見せられ、

メソッド演技の天才性がますます磨きがかかってきたのが私的に不快でしかないのです。

そう思うのは、つくづく私が凡人であるからなんだろうなと思います(^_^;)

夜凪さん以外の今回のオーディション参加者は、終始夜凪の行動に困惑し、畏怖し、即自分たちが敗北したことを悟らせたほどでした。

つまりほぼ私と同じようなことを思って即敗北を認めたわけです。

もちろん他の参加者だって私から見たら天才な訳ですが、少なくとも感性は私とほぼ同じだと思います。

しかも他の参加者のことを気にも留めてないあの性格が非常に苦手です💦

いつか武光くんが羅刹女の舞台で夜凪さんに感じたことですが、「強者は一々モブのことを気にも留めない」わけです

天才の夜凪さんからしたら、他の名のあるオーディション参加者でさえそういった目で見るわけです(少なくとも私はそう感じました)。

オーディションが終わった直後、他の参加者は悔しがりながら会場を後にし、やる気がなくてオーディションは落ちる気で受けていた女優さえやる気を出させ、

その中で一人だけ「は~楽しかった」と幸せそうな顔で言い、

その後「今が本物のあなたなの?」と聞いた参加者に「全部本物よ?」と質問の意図も分からずきょとんとした表情で答えるところも、

凡人な私は嫉妬的な感じで不快だったわけです💦

唯一その夜凪さんを悔しがらせたり嫉妬させたりできるのは、同等以上の天才、今回の話で言うなら環さんだけなのだと最後のオチで思いました。

つくづく凡人を置いてけぼりにする作品だと思うわけです。

もちろん、私が凡人だからというだけじゃないでしょうし、

「嫉妬のイチャモンでしかない」とか、

「悔しかったり嫉妬するぐらいならそれぐらいの努力してからそう思えよ」的な意見があれば、それはごもっともなんですが(^_^;)

要するに天才の凡人に対する無神経な態度がイラつくんですね。

しかも本人は自覚なし。

私の逆恨み的な考えだと思われるかもしれませんが、

ジャンプ読者の大半は凡人だと思うので(もちろん芸能人を始めそうじゃない読者も沢山いるでしょうが)、恐らく夜凪さんに対する不快感を感じるのは私だけではない、と思いたい💦

故に凡人を蔑ろにする作品は読者から嫌われるわけです。

私の主観が大いに入っているので断言はできませんが。

現に夜凪さんはかつてそういうことが祟って湯島茜さんに「人の気持ちが分からんなら止めてまえ!」的なことを言われてましたから。

もちろん天才だって天才の悩みがあり、それは私を始めとする凡人も同じです。

そしてお互いの悩みを恐らく分かり合えない点が多いと思います。

だからどちらが悪いわけではないのも分かるのですが、私の凡人的価値観を大いに刺激されて否定すらされたと思い込んでイラついてしまい、

そしてつくづく自分が凡人であることが分かってしまうのも辛いのが不快感の原因かな、

と勝手に自己分析して終わります(^_^;)