感想

週刊少年ジャンプ2020年23号感想(ネタバレ注意)

今回も感想を書いていきます。どの作品の感想を書くかは印象に残ったもの中心ですが、やはり好みもありますので、独断と偏見にまみれてもいます。どうかご了承くださいm(__)m ネタバレも注意です。

 

特別読切『HEAVY METAL YANKEES』

『火の丸相撲』の川田先生の新作読切です。火の丸相撲大好きだったので、また川田先生の作品を読めて嬉しいです♪

未来の時間軸で、地球が人の住めない環境になったが技術の進歩で体を機械化することで生き延び、そうすることで死の星となった地球に適応しているという世界です。

その世界で何世代にも渡るほどの時が経ち、機械化した人間には「機巧(ギミック)」という特殊能力を一つ生まれながらに持つという特徴があるようです。

ゲームの『ARMS』のように腕が伸びたりなどの戦闘用なギミックもあれば、「録画」という撮影機器を使わないのに見るだけで録画できるという戦闘用には向かないギミックもあります(でも日常生活においては非常に便利。盗撮には使わないでほしいですがw)。

あれですね、時代や設定は違いますが『ヒロアカ』の個性と似たような感じですね。

そして学校では「強い者が全て」的な弱肉強食で、戦闘能力の高さで序列が決まり、底辺の人間は奴隷の如く虐げられます。

生まれながらのギミックは選べないのだから「強さが全て」のような世界は不公平で不平等なわけですが、主人公がそんな世界の強者を倒してそういう世界で「弱者とされてしまう者」に寄り添う内容になっています。

前述の「録画」ギミックを持つ小豆沢(あずさわ)くんは、当然上記の世界観で虐げられるわけですが、主人公の佐々木・ジェット・きよたかくん(まさかのミドルネーム持ち?)は

「録画! 凄ぇ能力じゃねえか!! それは他の誰にもねぇお前にしか出来ねぇ特技だ。ケンカ向きじゃねぇから何だってんだよ! もって生まれた自分のギミックにもっと胸を張れ!!」

と、恐らく私的には名言を放ちます。

戦闘能力が全ての場所でそういう台詞を言うにはその戦闘能力第一主義の価値観を壊さないといけないわけですが、まあ読切でそこまでは描けないでしょうし、その布石となりそうな感じで終わったので、私的には満足でした♪

そして失礼ながら💦

川田先生スポーツもの以外も描けるんですね!

未来世界と半機械化した人類を少ないページ数と文字数で説明し、説明と同時に「それによって人類と文明はどうなっているか」という出来事と一緒になっているのが分かりやすいです。例えば「治安の悪化」を描くのにギミックを使った犯罪のシーンを出したりなど。

印象的には『ヒロアカ』と『べるぜバブ』(特に学校で不良しかいなくて日々戦闘なところが)を混ぜたような感じでしたが、

火の丸相撲でもそうだったように川田先生不良を描くの物凄くお上手ですw

しかもかませとなる不良がいい感じでムカつくし倒したときの爽快感は流石です。前作では佑真が不良の立ち位置だったわけですが、最終的には仲間となって相撲部を引っ張っていくことになる経緯を見ると、もし今回の『HEAVY METAL YANKEES』が連載されたら、今回のかませ不良も仲間になるのでしょうか?w

まあ上でも書いた『ヒロアカ』や『べるぜバブ』という他作品を挙げたように、「どこかで見たネタ、どこかで見た展開」になるのは否めないのですが、私はやはりこれだけ作品が多い中一つも他作品と被らない完全オリジナルの作品は不可能と思っている人間なので、どこかで被っていてもその中でのオリジナリティーがあれば良いと思います。

そして川田先生はその中でもオリジナリティーを余裕で出せる先生なので(さっきの不良とか。あと前作の三ツ橋くんに対応するキャラである小豆沢くんを通してこの世界の不条理、理不尽さを描くところとか)、そこはあまり心配してないです♪

 

『鬼滅の刃』

やはり炭治郎の右目と左腕は使えないのですね💦

予想はしてましたが、いざそうなるのを見るのが辛いです。

それ以上に鬼殺隊を始め多くの人が亡くなり、それでも残された人たちは生きていかなければならないというのが非常に印象的で、よく分かる内容でした。

最終回が近づくと、今までのキャラが一斉に出てきたりしますが、鬼滅の刃も良い意味で例外ではありませんでしたね♪

懐かしいキャラを再び見れますし、その方々全員に炭治郎がどれだけ慕われていたかというのがよく分かりますから。

あと炭治郎とカナヲの絡みが見れたのが至福です!

カップリング論争は鬼滅の刃にもきっと多いと思いますが、炭治郎とカナヲのカップリングが私は特に好きです♪

炭治郎もカナヲと話している時「やさしい」と思いながら頬を染めているのが最高です!

ただ逆に、

禰豆子は実弥さんとの新たなカップリング論争が生まれそうですw

私は全然アリだと思いましたが、善逸とか他のキャラとのカップリングが好きな方には衝撃的だったかもしれませんね(^_^;)

そして、最後の私の心証。

え? どうなるの? え? 終わるんだよね? ここまできたらもう終わるんだよね? 

流石にここまで来て「現代編」とかで無理に連載を引き延ばそうとか考えてないよね?

と若干心配してます💦

いやもちろん前号で気になった上弦の伍とか、他にも青い彼岸花とか、回収されてない伏線はありますが、だとしてもここまで来たらもう終わってほしいです。

もちろん大人気作品が終わるのは非常に残念ですし、アニメでは劇場版が控えてますしそれを経てアニメ第二期もやりたいでしょうし、その時にも原作は連載していることが良いという大人の事情も理解していますが、

でもここまで来て連載を引き延ばすのは止めてほしいです。かつての『ドラゴンボール』のように、編集部によって無理やり続けさせるというのだけは止めてあげてほしいです💦

まあ編集部も「クライマックス」と前号で書いてましたし、大丈夫ですよね?(^_^;)

 

『ぼくたちは勉強ができない』

理珠ルートなのに、何故か紗和子ルートな訳ですがw

恐らく今回はその紗和子のエピソードの完結編でしょうか。

理珠といえば紗和子がセットでついてくるほど確かによく絡むキャラなので、紗和子のエピソードはぐっときました。

何となく現代は紗和子のようなご家庭も結構あるように思います。

「子供に、寂しいのに寂しくないふりをさせていた」のはそれこそ寂しいですよね💦

紗和子のエピソード、理珠ルートでしか見れなかったということは、ひょっとしたら他のヒロインルートでは紗和子が救われないのでは? という不安が一瞬残りましたが。

でも今回は理珠中心に作戦を立てていたので、他ルートでも理珠との友情で解決しているし救われている、と信じます!

そして紗和子のエピソードを通して、理珠は「寂しくないふり」が成幸にも該当していることを看破し、成幸を大いにときめかせるわけですが。

次回以降も私の好きな展開になりそうですw

こういう作品はどうしても「ハーレムもの」になりがちで、(複数の)ヒロインが主人公にときめくシーンは非常に多いのですが、逆に、

お人好し、普段はさえないのに包容力があって優しくていざという時は頼りになって、でも鈍感、難聴もち(ヒロインが好意を匂わせる発言をした時に限って「ん? 何か言ったか?」)

のテンプレ主人公がときめくシーンというのが私は大好きですw

ぼく勉は結構そういうシーンが多いので好きです。ヒロインばっかときめいていたら、いい加減主人公がムカついてきますからw こういうハーレムものの主人公は大抵好かれないことが多いのですが、成幸はこういうシーンを入れることで好感を持たそうとしているのでしょうか。

だとしたら私がそうなったのは筒井先生の狙い通りですがw

 

『マッシュル-MASHLE-』

まず前号から思っていた、ちょっと私がうんざりしていた点なのですが、

かませのウザさを描くのが冗長でした。

あの2年生(の年齢だけど問題起こして1年生)が読者に嫌悪感を与えるような下衆な性格で、下衆なくせに強く、今後味方になりそうな新キャラを心身共に完膚なきまでにボコり、そういうシーンが長ければ長いほど、多ければ多いほど

その下衆をボコるシーンの爽快感が半端ない

わけですが、ちょっと何話も使いすぎな印象でした。もう強いのも下衆な性格なのも分かったから、かませの見せ場をそれほど多くしないで欲しかったです。そのかませの見せ場だけで1話が終わると、読者はちょっと嫌な気持ちになったまま一週間(以上)過ごすわけです。下手をしたらそれだけで読むのを止める読者だっているかもしれません。

でも、やはり何話も続けて悪役の見せ場が多いと、読者は「早くこいつを倒してほしい」と願うわけで、

それをもし狙っていたのだとしたら、やはり構成力が凄いです。

今回のエピソードはその先駆けとしては非常に良かったと思います。

これで今回ボコるシーンであっさりこのエピソードが終わったら流石に嫌悪感を隠せなかったと思いますが。何故なら悪役が活躍する話が3話ぐらい? あるのに悪役をボコるシーンが1話なら不公平過ぎですし、1話だけでは読者のうっ憤は晴れないとおもいますからw

そういう意味で、次回以降が楽しみです♪

 

『AGRAVITY BOYS』

ユーチューバーである私的には、物凄く色々くる内容でしたw

とりあえず、現実で言うならYou Tube、コメントの流れ方からニコニコ動画のほうが近いでしょうか。

そういう動画投稿サイトの生放送、ライブ配信で一稼ぎしようという内容です。

で、何回か配信を続けている内に、

銀河生主四天王

と呼ばれるほどの爆発的な人気を誇り、

要するに生放送をする者の中で最も人気のある四人の内の一人となったわけですね。

ほぼ一瞬でw

ユーチューバーである私からすれば、

羨ましい!w

の一言ですが、フィクションであることと、クリスのあの可愛さ、見た目だけでなく性格も至高のレベルに達している良さ。

最初の生放送のあのあざとくない可愛さ、仕草、立ち振る舞い、恥ずかしがる様子、カメラに最接近した時の画面、最後の破壊的な笑顔など、

あり得ない展開だけど納得してしまいましたw

しかもそのクリスが男だという事実w

この漫画の凄い所は、絵が物凄く綺麗なのに女の子を一人も出していなかったことです。

前回でようやく女の子のネームドキャラが出てきましたが、先週号までストーリーに大きく関わりそうな女の子が一切出てなかったのです。あのアンドロイドの子は一応除外としますがw

そしてその前回初登場のゲラルトと通信していたキャラが活躍するのかと思いきや、まさかのクリスw

もう爆笑でしたw

今後は、前回ゲラルトとの通信で話していたモニカが、クリスの配信を見てゲラルトの正体に迫るような展開が予想されますね(ゲラルトは「これが自分の姿だ」としてクリスの写真をモニカに見せていたので)。

唯一、クリスの全身絵が描かれた時のふくらはぎ部分に違和感でしたがw

折れてない?

て思ってしまいましたがw まあクリスの可愛さの前には許容範囲内過ぎですがw